すべての制作物の出発点であり、もっとも大切なのが、
広告・広報戦略の立案、コンセプトの立案、
アイデアの構築などの企画フェーズ。
ブランディングにおいても、プロモーションにおいても、
まずはしっかりとヒアリングさせてください。
それをもとに、目的・ターゲットを明確にし、
メディアの選定からコンセプトの立案まで、
プロデューサー・ディレクターを中心に、
しっかりと煮詰めて企画を立てていきます。
マーケット分析は非常に重要ですが、
ときには、分析結果が導き出すセオリーを、
あえて無視することもありえます。
統計はあくまで統計にすぎません。
また、生活者自身が自分のニーズを
正確に把握しているとは、必ずしも限りません。
わたしたちは、根拠のない、まるで当てずっぽうにさえ
思える「直感」が、意外と当たることを知っています。
その商品・サービスの持つ価値を正確に把握したうえで、
そこに今までとは違う観点から新しい魅力が見出せたならば、
思いもよらないセグメントから、
想定を越えた新しいニーズが生まれる可能性は、
けっして小さくはないと考えています。
アイデアは、いったいどこから生まれてくるのでしょうか?
わたしたちには、いまだその答えが見つかっていません。
アイデア探しは宝探しととても似ています。
資料を読み込めば、そこに答えがあるのでしょうか?
それとも新聞の活字の中に埋もれているのでしょうか?
それとも離れ小島の砂の中に埋もれているのでしょうか?
たとえば科学法則のように「ターゲット×mc2」のような
公式があって、その式に要素を当てはめるだけで
アイデアが導かれたら、どれほど楽チンなことしょうか。
もちろん、そんな便利な公式はありません。
結局のところ、わたしたちにできるのは、毎日の生活を
大切に送ること、できるだけ外に出て、体験して、感じること、
世の中の情勢・変化を常にとらえておくこと、
生きることの意味を考え続けることなど、
永遠に続く思索の旅を続けるしかありません。
でも、アイデアは、求める者にしかその姿を現さないはず。
受け皿を準備していない脳みそに、降りてきてはくれないはず。
わたしたちは、そう信じて今日もアンテナを
張り続けていたいと考えています。
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